サキュバスの晩餐

sakyunの日記

ネットの情報は信用性を吟味すべき

と、いうことはよくいわれてきましたが、本屋や図書館に並べられている
一見普通の書籍ですら うさんくさいものがまぎれていませんか?
特に 投資、経済予測、自己啓発、お金持ちになる方法講釈本!

紙媒体で読んでしまうと、つい信用度が上がってしまうタイプの人なら
(わたしみたいな本の虫は特に)慎重にかつ厳しく判断するべきです。

本の端から端まで駄目という訳ではないのです。
あらかた すごくいいこと書いているし、偉人の名言が文章に引用されていたり、
権威のある知識人の名前がポンポン登場するし、
実例をあげて自慢話(なぜか男性著者に顕著)が説得力を増します。


しかし、
先日こんなことがありました。
図書館で新刊で入荷していた、とある書籍を読みました。
内容に感動して、ウェブで著者を調べます。
ところが、著者の略歴がしだいに怪しげになってきます。


いままでびっくりしたいくつかのケース。

Aという学問の研究者という触れ込みなのに、
過去に一度もAという学問についての論文を発表していなかった。
あるいはAという学問さえ存在しておらず、著者が創作した新ジャンルということも。
自分のホームページでは数年前までBという学問の研究者と名乗っており
著書にも多数その肩書きで掲載されていたのに、
いつのまにかCという学問の専門家として上書きされ、
最近の著書もC専門家という肩書きに変わっていた。

また 学歴詐称があとでバレた著者もいました。

学歴や特定のジャンルの位階を お金を支払うことで
海外からゲットしていた著者も。

わたし 悲しいです。
せっかく著者のみなさんは素晴らしいこと書いているのに、
きっと みんなを幸せに、お金持ちに、頭をよくしてくれて、
英語通にしてくれて、エフエックス名人にしてくれて、
カブで大成功させてくれようと一生懸命書いてくれているはず?
ですよね?

出版して 本を買ってもらって、ちょこっと印税ゲットして、
実は書籍は単なるウェブ閲覧への誘引の踏み台がわりにすぎない。
本命は高額なセミナーや 情報商材や ねずみ講もどき商法で
夢と希望に目を輝かせた読者を引き込みお金をまきあげるため
まさか、そんなだったり、しませんよね?

ほんとうに有用な有益な正しいことをしようとしている著者ならば
自分の肩書きや履歴を嘘で塗り固めるような汚いことはしないはず。
そして
正しい仕事をしようとしている出版社ならば
読者の判断を誤らせるような手段には手を貸さないはず。

違いますか?