サキュバスの晩餐

sakyunの日記

からっぽの人

どうにも辛くて親密に誰かと話したくて外に出た。

だけれどもイイ年したわたしを甘やかして受け止めてくれる人などあろうはずもなく

ただ苦しいなあ悲しいなあという気持ちばかりが募るだけ。

目頭を押さえながら高台のファミレスの窓際にボツネンと座る。

突然降り出した雪に白くフィルターがかかった新興住宅地に

びっしりと詰め込まれた家々の屋根屋根屋根の連なりを見おろして

どうしてこんなにひとりぼっちなんだろうと涙を鼻腔の奥に押し流す。