サキュバスの晩餐

sakyunの日記

と、いうのをどなたか考えてくれませんか?

先日、奇跡的に10リッターのガソリンを給油してもらうことができた。どうしても買わなくてはならないものが近所にないので 今日 地震の前日以来で、久しぶりに郊外型店舗に車ででかけた。特売の日なのに客は少ない。しかも!なんと食べ物が溢れていた。というより売れなくて余っていた。肉は古び、パンは売れ残りをまとめ売りされ、野菜は山積みでぐったりとしているし、魚の集団は箱に入ったまま溶けかけた氷にどよんと力なく漂っていた。市内中心部の店は食べ物は競争で買っている状態が続き、肉も魚もパンもすぐに品切れてしまうというのに。

ガソリンがじゃんじゃんマイカーに入れられて、電気が24時間使えて煌煌と商品を明るく照らし、腹が減れば夜中でもおやつを買いに行けて、一種類の商品について(例えば納豆や豆腐など)十数社のメーカー製品が棚を埋め尽くし、毎日新しい日付の商品がかかさずトラックで届けられ新品に入れ替えされて当たり前の、お気に召すまま消費する生活だった地震前の生活スタイルをいまはもう見ない。
多くの人々が「ガソリンがない」と確保する方法を何度もあちらこちらで語り合い、どこのガソリンスタンドが営業するか(不定期営業が多い)、デフォルトの給油待ち4時間を短縮するには朝何時から並ぶべきかと悩んでいる。できるだけ遠くに行かない、車を使うのを控える、多くの人たちは郊外型店舗の存在を忘れ 多少割高でも近場の店舗で商品を競って買うようになった。入手に時間も手間もかかるガソリンを減らすよりはマシだからだ。ガソリン不足のせいもあるが余震が毎日あるためか不安が続き、娯楽としての消費もまた遠いものとなった。大店舗併設のゲームセンターに溢れた子供達はほとんどいなくなった。運送が回復せず流通の途絶えた本屋には地震前に入荷した本しかなく、隙間が目立ち、活気がない。

災害に強い 地方のありかた、といったものを どなたか考えてくれませんか。
地震のあと、いままでの社会のありかたがどうやら転換期にきたのは強く感じるのだけれど わたしには方法がわからない。復興は すべてをもとどおりに復元すると限ったことではなく 前よりも もっとより良く、丈夫で、安心な、より強い社会になってほしいから。