サキュバスの晩餐

sakyunの日記

2年がかりで取り組んできたプロジェクトが トップ1人の
たった一声で中止された。
 シェフの気まぐれサラダならOKですよん、しかし所長の気まぐれ
采配は美味くない。

 奈落の底に突き落とされるとはこういうことか、
自分がこれほど担当現場を愛しているとは思わなんだ、
これまで頑張ってきた過去のスタッフの顔が次々浮かぶ、
苦労して乗り越えてきた一つ一つの大きな山
かぶってきた多くの波...。

多くの民意と手続きを経て計画と実施をされてきたものを
一刀両断に結論づけられるとは、なんと乱暴なのだろう。

どうしようもないどうしようどうしよう...
協力してきた関係者の声が思い返される、
鬼だ悪魔だと指差されののしられながも
ひたすら彼ら彼女らに頭を下げて協力をお願いしてきた。

それもこれも
社命だ
大義のためだと
信じればこそで
それが仕事だったからで。

衝撃で目眩がした、終業後に社屋を出て車に乗り込むと
声をあげてむせび泣いた。

課内で声高にしたり顔で上司が
〇〇のプロジェクト中止の話をしていれば
目の前が真っ白になり、苦しくて
執務室を飛び出した。
くやしくて だれもいない廊下で壁を蹴った。
怒りと悲しみで一杯だった。

仕事の事で悩んで死ぬなんてあり得ないと思っていたが
それくらいならやめりゃいいじゃんと思っていたが

ちょっとだけその気持ちがわかった。

いや、結局死んでいませんよ。
それが証拠にこうしてブログ書けてますし。

やっぱり死にませんよ。
ただ そのくらいショックだったってだけですから、はい。

どうしようもないことをやりすごし
変化を受け入れて
涙を振り切って

たんたんと 後始末をしています。