サキュバスの晩餐

sakyunの日記

結婚には愛が必要だという刷り込み

漠然とは思っていた、結婚はつまり愛なのだ。
おとぎ話や小説や漫画やテレビでは どれもこれもがそうだった。
でも 現実に 愛のある結婚とはどんなものなのか わからなかった。

かつて自分が結婚するとき、わたしは勘違いしていた。
結婚してくれると男が言ったとき 彼はとてもわたしのことを
気に入ってくれて愛してくれているのだと思った。
結果として はじめから 愛は無かった。

いまだからわかる男の本音は
アジアのとある国からブローカーを通じて迎えた
外国人花嫁や再婚5回目の子連れ女性だらけ過疎農村の若者のばかりの中で、
公務員を退職してまで嫁がくる俺様スゴい!
農協から借りた負債で経営が傾く前に結婚しておかないとピンチだが
なんとか間に合った俺様賢い!
嫁の実家もわりとお金ありそうだ、結構でござる、まあよかろう!
嫁には最初だけ珍しくて好奇心でかまってみたものの 
あとは放置のセックスレス

つまり 男は自分だけしか好きではなかった。自分のためだけの結婚だった。
自分の劣等感を癒すために女を利用する男がいる。
自分の不真面目さを棚上げして 自分を認めない世間への意趣返し
として 結婚する男がいる。
そんなことんでもない男がいるなんて想像もしなかった。
愛も無いのに好きだと嘘をつく男が現実にいるなんて
 のんびりした小娘だったわたしは想像さえしていなかった。


愛のある結婚というものも わたしではないところのどこかには
存在しているのだろう。
愛は尊敬や敬愛や思いやりでできていて
スキンシップと密接なのだろうと
おぼろげながらわかってきた。

いまごろになって、わかっても、もう遅いけれど。
結婚とは愛そのものでなければならないのだとつくづく思う。