サキュバスの晩餐

sakyunの日記

3月11日のこと:2

東北地方太平洋沖地震
どこからか悲鳴が聞こえた。物がドサドサと床に落ちる音が聞こえる。気になるけれど机の足にしがみついているのがせいいっぱいでそちらをみることはできない。なかなか揺れが止まらないどころか、より力が増していく。鉄筋の建物だから倒壊はないはず、と思う、でもこんなにひどい揺れ方ではこのまま死ぬのかもしれない、とも思う。ふだんは滅多には思い出さない神に強く呼びかける。祈る余裕はなかった。ただ神を心の中で呼び続けた。けれど だんだん ムカついてきた。何にムカついているかって地べたの奥のプレートとやらにだ。