サキュバスの晩餐

sakyunの日記

西日の差し込む部屋

空調の無い西日の差し込む静かな部屋に 決してとられることのない電話が鳴り響く。
そこには いない。
誰もいない。

がらんどうの寂しい部屋に うだる夏の熱気だけが膨らんでいく。
つんざくような静寂を破る呼び出し音が うざく しつこく 鳴り渡る。
まゆをひそめて背を向けしらんふり。

だれと関わりをもち だれを断つかを決めるのは 自分次第。
ふりまわされる義理は無いのはわかっている、けれど、不安で不安でしょうがないんだ。

お願いだから 元気でいて、どうか 無事でいて、念じながら祈りながら、あてどのないリクエストは続く。