サキュバスの晩餐

sakyunの日記

わたしが雑誌:婦人公論を今月買ってしまった理由

この雑誌は手強い印象がある。題名からして婦人が公論するというのだ。
黒の詰め襟ワンピースで裾が足首まで届く長さのロッテンマイヤー女史みたいな容姿のおっかないオバサマが すっくと演台の上に立っているイメージがある。手には革の鞭をもち、ピシピシいわせながら「公論ザマス、公論ザマス」とスネ夫のママの声音でキンキンと叱りつけられそうな気がしてくる、妄想です、ごめんなさい。
ずっと 本屋さんの棚で素通りします本 の一種でした。それより シェルのエコバッグふろくのついたファッション誌のほうがお買い得じゃん、てね。

しかし 今回の 婦人公論 2月22日号 は 違った。立ち読みですますことはできなかった。思わず展示ラックから引っこ抜くと、スタコラとレジに持って行って、買ってしまった。

どぅわってぇー(=だって) 中島義道の対談が載ってるんですもぉ〜、読みたいじゃないですかぁ〜。しかもぉ 塩野七生の対談ものってたんですぉ〜、なおさら読みたいじゃないですかぁ。塩野七生山崎豊子は、そりゃもぉカッコいい女性なんですわあ、わたしにとって憧れのヒーロー(ヒロインというべき?)です。

読んでみましたら、よしみっちゃん、いつもより嫌な奴加減が甘いような...芥川賞作家の和服美人を前に和んじゃったのかねえ...と思いきや、「私も自分の読者が嫌い」(引用本誌18ページ下段)と断言。やったー!よしみっちゃん節健在やー! やっぱこうこなくちゃ!怒れる哲学者よしみっちゃん ここにありだわ!わーい!そーゆーとこが好きやねん!


塩野七生に息子さんがいたというのは知らなかった。内容は読んだ人しかわからないよお楽しみってこって。やっぱ 塩野七生、スパッと竹を割ったような男前な性格で、カッコいいですよ。

買ってから 気がついたけれど 作家の「あさのあつこ」が写真いりで、エッセイを寄稿しています。小説の作風もすがすがしいとは思っていましたが 人柄もバランスのとれた思考をする方なんだなあ。

などと ふむふむしてページを繰るほどに 夜は更けゆくのだった。
婦人公論おぬしなかなかやるな、うぬぬぬぬ

http://d.hatena.ne.jp/fujinkoron/20100206