サキュバスの晩餐

sakyunの日記

謎の?次元空間に

吸い込まれたのだろうかと思うくらい、消しゴムを無くす。何個買っても また無くす。好きな消しゴムはMONO。
新しくて角ばったのが好きな人は処女好きで浮気性、小さく丸まるまで使い込む人は愛妻家で熟女専、との性格診断ができるそうな、というのは、単なる思いつきなので気にしないでください。
忘れた頃に 無くした消しゴムが見つかることがある。どこにいってたのか、ずいぶん戦って苦労してきたんですヨボヨボといわんばかりに汚れている。もう一度やりなおそう、と使い始めるもしっくりこない。やり直しの愛は燃えないように、妥協と互いに過ごした別々の時間が私と消しゴムの間に挟まって、どこか他人行儀な居心地悪さがある。消しゴムはきっと「どおせ他の消しゴムだっていいんでしょっ、アタシの代わりなんかいっぱいいるんでしょっ」と不信に満ちた拗ねた心を押し隠しているのであろうし、こちらはこちらで申し訳なさと だからどうしたという居直り感に、心を膨らませながら沈黙する。
                   消したら なにかが変わるの?