サキュバスの晩餐

sakyunの日記

君が寂しいのは

あたりまえのことだ。
ほんのちょっとの運命のボタンのかけ違いで
そののち何年も何十年も
うまくいかなくなってしまうことだってあるさ。

君は自分のことを果物コーナーの片隅で
売れ残った黒いバナナのように感じているんだろう。
値引きの赤札シールを貼られて安売りしても
誰にも見向きもされないような気がしてつらいよね。

だからといって
自分を傷つけて損なうような相手をわざわざ見つけて
媚びて安売りする必要なんてないんだよ。
不倫したり、身勝手な人のいいなりになったりする
必要はないんだよ。

君が寂しいのは
相手にも自分にも責任を取る愛し方を
してこなかったからだ。
ただ 好きだから好きじゃ
恋は続かない。

君がこれからずっと寂しいままだとしても
川面に浮かぶ木の葉のように軽く
流されていくように自然なこと。
木の葉には木の葉の挟持というものがある。
どうか誇りを失わずに生きてください。