サキュバスの晩餐

sakyunの日記

生まれつきの悪人はいない

どこかで その人間を悪人に作り上げていく環境があったはずだ。
思い出してみる。

頼りない小さな手の柔らかさ 片手で運べる小さな体の重さ 愛らしい笑顔。

そして時間が飛ぶ。

玄関から頑として動こうとしない黒い固まり。
傲慢で尊大な皮肉屋にして卑怯な怠け者。

どうしてこうなった、こうなってほしくなどなかった、どうして、どうして。
思い返せど時間は戻らずやりなおせず戸惑うばかり。

どうやってねじ曲がった心を直せるだろう。わたしにできるのだろうか。