サキュバスの晩餐

sakyunの日記

久々に晴れた

薄水色にすすけた空を見上げて 今日は何かできそうな気がして、ふと 自分の両手のひらを見おろして俯き、やはり なにごとも成し遂げられないような不安におののく。いや、大丈夫、まだ、大丈夫、あがく力はまだ残っているのだといいきかせ、病める胸のうずきを打ち消す。わたしには 守るべき者がいる。たった一人になっても 諦めるわけにはいかない。
縋り付いてくる狡い奴と手を切るのは難しい。手を切るべきだとわかっていても 重ねて来た時間のおもみはのしかかる。ここで捨てるのは 可哀想だという気がする。わたしは冷たい女ですか、そうですか。でも 一緒に堕ちていくのは嫌。人として愛がなくても憎しみしか残っていなくても、それでも人として...助ければ助けるほど駄目になっていくとわかっていながら助けるのは...もう やめなくては。それにしても葛藤がキツい。

閉じ込められたコップの中から、出られないと思うから苦しい。
グルグルと渦巻く水に翻弄される澱にすぎないような自分の運命は きっと想像の産物だ。コップも同じ。出る気になれば出られる。本当は 水もなければ、コップすら もともと無いんだ。溺れていたかったのは わずかな夢が残っていたから。もはや消えかかりの小さな夢。

一つの夢が潰えた後は きっともっと大きな夢が咲くんだ!